韓国人はスピード重視の国民性!日本と比較した性格・文化の特徴を現地勤務経験者が語る

執筆者:

外国人採用サポネット編集部

こんにちは。マイナビグローバルでキャリアアドバイザーをしているNです。

2017年から3年ほど、台湾や韓国に駐在し海外現地で日本語ができるバイリンガル人材の集客チームの立ち上げに携わりました。その際、現地スタッフのマネジメントで経験した韓国文化と日本文化の違いについて、今回はご紹介したいと思います。

韓国人について知りたい方、韓国人の採用を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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大韓民国の基本情報

韓国の夜景

正式名称は、大韓民国ですが、韓国のほうが皆さんなじみが深いのではないでしょうか。

【大韓民国の基本情報】

面積:約10万平方キロメートル(朝鮮半島の45%)
人口:約5,178万人(出典:2019年、韓国統計庁)
首都:ソウル
民族:韓民族
公用語:韓国語

▶出典:外務省|大韓民国基礎データ

日本の4分の1の面積に、日本の半分程度の人口が暮らしています。首都ソウルへの人口集中が進んでおり、東京の3倍以上と言われています。日本のお隣の国で、短時間で行けることから旅行に訪れたことのある人も多いでしょう。近年はK-POPや韓国ドラマの影響で若者に人気の国でもあります。

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韓国人の特徴的な性格

では、韓国人はどんな性格や国民性を持っているのでしょうか。特徴的なものを3つ挙げてみました。

上下関係がしっかりしている

韓国では古来から儒教の教えを受け継いでいるため、考え方や行動に大きく影響されています。中でも代表的なのが上下関係です。

儒教では年長者や社会的地位の高い人、お年寄りを敬うことが大切とされています。特に年齢が上下関係を決定付ける大切な要素のため、初対面でも年齢を確認します。自分よりも1歳でも年上であれば先輩として敬語を使い、1歳でも年下であれば後輩として上から目線で接することもよくあります。

競争心が強くて負けず嫌い

韓国統計庁によると、大企業と中小企業の給与の差は倍以上あり、多くの学生は名門大学に入学し大手企業への就職を目指します。

そのため大学受験に向けた準備を中学3年生から始め、大学修学能力試験(スヌン)に臨みます。晴れて名門大学に進学できたとしても、大手企業に就職できる人は40%以下、就職活動でも熾烈な競争を強いられています。学生時代からこのような環境にいる為、自ずと競争心が身につくのです。

※参考:大韓民国統計庁 KOSIS

身内を大切にする

韓国では家族や親戚、友人を非常に大切にし密接に関わります。韓国の企業では、週1回「가족 사랑의 날(家族愛の日)」を設けており、定時と同時に一斉に仕事を切り上げ帰宅する日があります。

また、韓国人は友人間でも仲間意識が強く、日本人にとっては少し重すぎると感じてしまうかもしれない程、大切にしてくれます。

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韓国人と日本人の性格の違い

このように特徴をあげると、韓国人の性格は日本人と比較的、似ているようにも見えますね。では、日本人と違う点はどんなところなのか、具体例を挙げながら紹介したいと思います。

スピード感をもって対応する際の「手段」が違う

仕事の仕方を例に説明しましょう。日本人・韓国人共に勤勉で、仕事に対してはスピード感を持って取り組みます。同じ認識を持っているように見えますが、実は正反対なビジネススタイルです。

韓国で仕事をする上で「빨리빨리(パリパリ/早く早く)」という言葉を一日に何度も耳にします。韓国人は「パリパリ文化」を大切にしており、何事も早ければ早いほどいいという考え方です。そのため、プロジェクトにおいても事前準備よりも取り掛かりの素早さを優先し、問題が発生したら都度解決し、再度スタートをするといった形で進めていきます。

代表例として昨今のコロナ禍では、早々に「ドライブスルー方式」の診療を開始し、安全性だけでなく速度を画期的に引き上げる検査として世界中から称賛を受けていました。

一方日本では、“急がば回れ”ということわざがあるように「急いでいる時こそ熟慮し、確実で安全な道を通った方が結果的に早く着けるという」考え方をするため、一見すると日本人は仕事が遅いという印象に受け取られます。

例えば、日本の建設現場における工期は、韓国の2倍の時間かかると言われています。しかし地震大国にも関わらず、日本は世界的に見て建物の全壊率が低いです。このように丁寧な仕事で失敗を回避するのが日本のビジネススタイルです。

このように両国のビジネススタイルは一長一短ですが、いい点を受け入れシナジーを生み出していくことが重要ではないでしょうか。

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韓国人と日本人のマナーの違い

韓国の食事のマナーは、日本と真逆なことをご存知ですか?

例えば「くちゃくちゃ」という咀嚼音。韓国の食堂へ行くと、大半の人が咀嚼音を立てて食事をしており、誰も気にしていない様子です。理由としては「音を立てる食べている=ご飯が美味しいというアピール」という意味で、韓国では好意的にとらえられているようです。

その他にも、日本ではお茶碗を持ち上げ、箸でご飯や汁物を食べますが、韓国では器を置いたまま食事をしたり、汁物を食べるときはご飯とスープを混ぜて食べます。これは決して行儀が悪いわけではなく、韓国では一般的な食べ方です。

また、食べ始める際には、その席の年長者が箸をつけるのを待ってから食べます。韓国人と食事をする際、マナーの違いを理解しお互い良好な関係が築けるといいですね。

韓国人と一緒に働く際に注意すべきこと

このように、韓国のような日本にとって身近な国でも、文化的な違いは多々あります。そのため、日本企業で韓国人スタッフを雇用する際は、社員とのコミュニケーションをサポートすることが重要です。

協調性を大切にする日本の職場では、はっきり自己主張をする人が多い韓国人とのコミュニケーションが円滑に進まない可能性もあります。

日本人社員に韓国人の性格への理解を求めるのはもちろん、韓国人に対しても日本人の考え方や行動の仕方などを入社前後に丁寧に教えてあげるなどして、相互理解の環境を整えることが非常に大切でしょう。

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