留学生から特定技能「外食業」の道を選んだ理由とは? 飲食店で働くタムさんにインタビュー!

特定技能で働くタムさんにインタビューメイン画像
執筆者:

外国人採用サポネット編集部

2019年に留学生として来日し、飲食店で働くために特定技能「外食業」を取得したタムさんは、現在東京都内で調理の業務をしています。

特定技能制度が浸透していないころから特定技能での就職を考えていたというタムさんに、
その理由や入社の決め手、将来の夢について伺いました。

わかりにくい!を解決 特定技能外食業Q&A 21選

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先見の明!特定技能の創設直後に、取得を決意

日本で働くことを決めたきっかけを教えてください。

私は2019年に日本に来ました。ベトナムの高校を卒業したことをきっかけに、行ったことのない国へ行って生活をし、成長したいと思ったんです。また、自分はどのくらいやれるのか挑戦してみたいとも思いました。そこでなじみの深い日本へ留学を決め、日本語学校に2年、その後ビジネス専門学校に2年通いました。

学生時代はアルバイトとして飲食店をいくつかとスーパーなどでも働いていました。飲食店は焼き鳥店で調理もホールもこなしました。とても忙しかったですが、やりがいがありました。それで卒業後も外食業分野で仕事をしたいと思い、試験を受験、合格後に就職活動をしました。飲食店で仕事をしていると、お客様に「ありがとう」と言葉をかけてもらうことがあります。入社直後の研修ではお客様と会話する機会があってとても嬉しく、働き甲斐を感じました。

現在はどんな仕事をしていますか?

肉を扱う店舗のキッチンで調理の仕事をしています。オープン前に野菜のカットや貝の殻を剥いたりする仕込みをしたり、サラダを作ったり、海鮮のメニューの調理をしたりしています。

最近はまかないも作らせてもらえるようになりました。同僚にベトナム出身者はいませんが、みんなベトナム料理を美味しいといってくれます。とても嬉しいです。今の店舗では直接お客様と接することはなくなってしまいましたが、その分、調理に集中して働いています。

調理中の様子
調理中のタムさん

—もともと特定技能制度のことは知っていましたか?

日本に来て半年ほどたったころに特定技能ができましたが、当時、私を含め、周りで特定技能を目指している人はほとんどいませんでした。でも私は、今後も飲食店で仕事をしたいのであれば、調理が可能な「特定技能」がいいのではないかと思ったんです。調理関連だと「技能」という在留資格もありますが、調理の専門学校に通う必要があります。費用がかかるため難しいと思いました。

私の友達もいまでは特定技能「外食業」で働いています。調理の業務をしたい人にとって特定技能はピッタリだと思います。

—今の職場に就職しようと決めたきっかけは何でしたか?

職場の雰囲気や人柄を就職先選びで重視していたんです。紹介してもらってまず初めに企業のホームページを見たのですが、社員の人たちが優しそうで良い人たちがたくさんいると感じ、一緒に働いてみたいと思いました。また、マイナビグローバルの担当者からも「雰囲気がとても良い会社だよ」と教えてもらって面接に臨み、実際に面接を担当してくれた方もとても優しい人でした。

それで他の企業の面接は受けずに入社することに決めたんです。

実際に働いてみてどうですか?

楽しいです!最初はまかないの作り方もわからなかったけど、先輩たちが作り方を教えてくれて勉強になりました。気軽に相談できますし、料理長が1カ月ごとに面談もしてくれます。

また、お店やブランド関係なく10人ほどが選抜されて社長・役員と食事をする「トップランチ」というイベントにも参加しました。表彰やバーベキューの機会もあって、社内で様々なイベントが企画されていて交流する機会があるのも良いです。

—入社して嬉しかったことは何ですか?

在留資格の変更申請後、入管の許可がなかなか下りず、3月に卒業したのに4月に入社することができませんでした。日本人の方たちと一緒に4月に入社したかったのでマイナビグローバルから入管に掛け合ってもらったりもしましたが、審査は思うように進まず、残念に思っていました。

結局、5月下旬に入社し、会社全体で行われる新入社員フォローアップ研修というものに参加しました。そのとき突然クラッカーが鳴り、みんなに「おめでとう」と言われたんです。サプライズで入社を祝ってもらいました。同期と会うのはその時が初めてでしたが、とても嬉しかったです。

サプライズで同期に入社をお祝いしてもらったタムさん

日本語の勉強はいつから始めましたか?

日本語学校に通う前、ベトナムで日本語学校に通い、半年ほどJLPTのN5レベルの勉強をしました。それから来日して日本語学校でも勉強して、今はJLPT(日本語能力試験)のN3を持っています。来年はN2を受験しようと思って今も勉強中です。

—就職活動で困ったことはありましたか?

ブラック企業かどうかの判断が難しくて、困りました。ネットで就職先を探しても自分ではなかなか判断ができなかったので、うっかり応募してないかと心配になりました。マイナビグローバルのことは先に利用していた友人に教えてもらったのですが、きちんとした企業を紹介してもらえて助かりました。

また、特定技能なら定期面談が3カ月に1回あります。なにかあったらこの時にマイナビグローバルへ相談できるので、特定技能でよかったと思っています。外食業で働ける他の在留資格に、このような支援はないので。

※特定技能の方と3カ月に1回面談することが雇用する企業または登録支援機関に義務付けられています。マイナビグローバルは登録支援機関として面談の際に今の状況や悩みなどを伺っています。

—たしかに、定期面談は特定技能制度のいいところですね。他にはなにかありましたか?

アルバイトの源泉徴収を入管に提出するため、企業に発行してもらわないといけないのですが、4年間で複数のバイトをしたため時間がかかってしまいました。思い出せない職場もあったりして(笑)。 そのほかの必要書類については、どこに取りに行けばいいかなどマイナビグローバルにサポートしてもらえたので困ることはありませんでした。

<外国人材雇用や雇用後の支援についてのお困りごと・ご相談ならマイナビグローバルへお問い合わせください>

休日は何をして過ごしていますか?

休日は掃除をしたりスーパーへ買い物に行ったりしています。食べることと料理が好きで、ベトナム料理も作りますが、最近はタイ料理も作ります。家でも料理をしていますね。

今後はどんなキャリアを考えていますか?

将来は自分の店を持ちたいです。日本でなのか、ベトナムでなのかはまだ決めていませんが、今の会社で経験をたくさん積んで成長して、自分の店を持つことが夢なんです。

特定技能2号ができたことも知りました。在留資格の期限を心配しなくてもいいので、2号を取りたいと思っていますが、とても難しいと聞いています。でも、頑張りたいです。

ベトナムで暮らすタムさんの家族とタムさん

タムさんが働く職場からのメッセージ:人材開発グループ N様

もともと、海外人材の方が多く在籍している当社ですが、彼はそのなかでも特に料理に対する情熱に溢れていました。将来、飲食店をはじめたいと考えている彼は、新しいポジションにも臆せずチャレンジしてくれています。

彼が当社で働いたことで新たに起きた変化は、国籍を超えた同期形成ができたことです。同期と行う新入社員研修では、言葉の意味が分からず苦労する部分もありましたが、彼は動じずに、積極的にコミュニケーションを取っていました。すると、他のメンバーもベトナム語を調べて伝えるなど、工夫をすることでそれらの壁を超えるようになりました。

彼らが努力をするだけでなく、受け入れ側も歩み寄りをみせれば、今まで以上にチームの雰囲気が良くなります。彼らが活躍すればするほど、様々な国籍、経験をお持ちの方がともに働ける風土が出来上がっていきました。

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