語学力を武器に中国から来日。目標は正社員登用!

ヘッドフォンで音楽を聴きながら日本での生活を楽しむ

大学で日本語を学んだことをきっかけに日本へやってきた、あかつきさん。現在は百貨店のコスメカウンターで、通訳や接客対応として働いています。日本で働いて感じたこと、仕事を選んだ理由、中国との違い、今後のキャリアプランについてインタビューしました。

日本で働くきっかけは、大学の日本語授業から

―日本で働くことになったきっかけを教えてください。

4年生の大学で日本語の勉強をしていました。その際に、日本はどんな国なのか、実際に住んで知りたいと考えるようになり、日本で働くことを決めました。初めて日本を訪れたのは大学2年生のときに交換留学生として。旅行で日本を訪れたことはありませんでした。

―あかつきさんは、日本でどんな仕事をしていますか?

百貨店の化粧品売り場で、外国人のお客様が来店された際の中国語の通訳、接客を担当しています。お客様と美容部員の会話を通訳することがメインですが、商品の問い合わせに回答したり、混みあっているときは番号札をお配りしたり、品出しをすることもあります。時には、レジ袋の補充、掃除などの裏方作業も行います。

タッチアップなどは行いませんが、通訳するためには商品知識が不可欠なので勉強しています。また、英語で対応することもあります。

―仕事を選んだ理由はどんなところでしょうか。また、働いた感想を教えてください。

友人に勧められて派遣会社に登録し、そこで紹介された仕事です。日本のお仕事は、働く前に丁寧な研修制度があるので初めてでも安心して仕事に取り組めています。中国では経験者採用が多いため、このように丁寧におしえてもらうことはあまりありません。ですからわからないことは、わからないときちんと言って確認をしたほうが良いです。わからなかったり、仕事に慣れるのが遅かったりしても、それは恥ずかしいことではないと、日本で働いて初めてわかりました。

言葉については、どうしても瞬時には理解できない場合があります。そんなときは、長らく日本語の勉強をしていたのにと思って落ち込みましたし、そのときの悔しさは今でも忘れられません。

スカイツリーから東京タワーをバックに撮影

―言葉の壁はやはり大きいですよね。それ以外に、日本で働いていて困ったことはありましたか?

日本だけではありませんが、新型コロナウイルスの影響で訪日観光客が減り、外国人のお客様も減りました。そのため、仕事に入れる日も減ってしまいました。長期で働きたい場合は、派遣でなく、正社員として働いたほうが良いと感じました。

 

―日本で働いてみて、中国とは違うと感じた部分を教えてください。

日本の福利厚生制度は中国に比べて充実しています。また、昇給制度や手当については契約書にきちんと書かれています。面接で聞いていいものかと困っていたため、確認しやすくて助かりました。

職場の雰囲気は中国のほうがゆるやかです。日本の職場ではルールが多く、また、ルールがなければ始められない仕事も多いと思います。そのため、新しいアイデアが生み出されにくいのではないでしょうか。

 

―勤務先に用意してもらって助かったものがあれば教えてください。

仕事のマニュアルを用意してもらえたことはとても助かりました。ポケットサイズなので、いつでもポケットに入れておき、わからないことがあれば確認できます。日本はルールが多いので、マニュアルがあることは大切です。

四季ごとの景色を楽しむことが、日本生活の楽しみ

江ノ電の駅ホーム

―日本での暮らしはどうですか。文化の違いもあったと思いますが。

日本の生活は、他人との不要な接触が少ないので、日本語が不得手であっても生活できるのではないかと思いました。新型コロナウイルスの影響もあるかもしれませんが、例えば、店舗には食券販売機が設置されていたり、店員と会話しなくても注文できたりするシステムがあります。とても便利です。

食生活は中国とかなり違います。例えば、野菜をたくさん食べられるメニューが少なかったり、果物の値段も中国と比べて高かったりします。私は普段は自炊か、本場の中華料理店に連絡をして出前をお願いするなど工夫をしています。

 

―休日は何をして過ごしていますか?

新型コロナウイルスの影響で生活スタイルが随分と変わってしまいました。外出が難しいので自宅でオンラインゲームをすることに夢中になっています。

また、感染対策に気を付けながら日本国内旅行にも行っています。春の桜、秋の紅葉、冬のイルミネーションなど、日本には四季を通じて魅力的な景色を見られますから、それがとても楽しみなのです。

今後のキャリアプランは、まずは正社員になること

土手にて、日本での暮らしについて考える

―今後のキャリアプランについては、どう考えていますか?

今までは契約社員として働いてきましたが、海外事業を展開している日本企業で、正社員として働きたいと考えています。それ以上のことまでは、まだ考えられていません。もしかしたら、いつかは母国へ帰るかもしれませんが、それまでは日本で楽しみながら働き、学びたいです。

 

―最後に、これから中国人採用を考えている日本企業にメッセージをお願いします。

外国人ならではの価値観やアイデアがあることを知ってほしいと感じます。異文化との遭遇は、新しいアイデアの誕生に繋がります。外国人が持つそれらの価値は、日本で働いている中でこそ発揮されると思うので、ぜひ、勤務を通じて発見していただければと思います。