中国人採用ポイントや注意点は?雇用のメリットや就職事情を解説!

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執筆者:

外国人採用サポネット編集部

中国人は日本での労働者数が多く、現在はベトナムに次いで2位となっています。中国人採用に積極的な企業が増えいてるなか、雇用する際に知っておきたいポイントや雇用のメリット、トラブルを避けるための注意点を解説していきます。

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中国の基本情報

まずは中国の基本データを見てみましょう。

【面積】約960万平方キロメートル(日本の約26倍)
【人口】約14億人
【首都】北京
【民族】漢民族(総人口の約92%)及び55の少数民族
【公用語】中国語
【宗教】仏教・イスラム教・キリスト教 など
【通過】人民元

出典:外務省|中華人民共和国 基礎データ

多くの方がご存知の通り、中国は世界最大の人口を誇る大国です。国土も非常に広く、日本の総人口の約14倍の人が、日本の約26倍の国土で暮らしています。

中国の各省を図解

人口の約92%を締めるのが漢民族ですが、その他8%に55の少数民族が存在します。民族の違いと国土の広さから、同じ国のなかでも文化や風習の違いが日本より大きく、場合によっては同じ国内でありながら言語が通じないこともあります。

つい一括りにしがちですが、同じ中国人といってもさまざまな考え方があるということを、予め知っておくとよいでしょう。

中国人の就職事情、日本で働きたい理由

まずは現在の中国の就職事情をご説明します。

就職事情

中国経済は急速は発展を繰り返し、2010年に世界の国内総生産は日本を抜いて2位となりました。国内の給与水準も上がりましたが、国内では都市部と農村部で格差が広がり、二元化社会となっています。高学歴であれば国の機関やホワイトカラーの仕事に就くことができますが、そうでない者はまだまだ低賃金で働いています。学歴で給与が決まるため、同じ企業に就職してもそこでも賃金に差が出るのです。

また、企業が就職者に即戦力としての能力を求めるようになっていることから、大卒資格だけでは良い仕事に就くことができない状況になってきました。このような環境から、中国国外へ出て働く中国人は多く存在します。

では、中国人は日本の労働環境のどんな点に惹かれてやってくるのでしょうか。

日本で働きたい理由①:賃金

先述の通り、国内ではまだまだ賃金格差大きいため、より高い給与を求めて日本へやってきます。IT業界で高いスキルを持った人材や一部のエリート層においては、日本の給与水準では雇えないこともありますが、まだまだ日本企業の給与のほうが母国より高い環境にあります。

日本で働きたい理由②:治安がよく、清潔

居住場所としての評価も非常に高いようです。街にはゴミなどが少なく清潔であること、治安もよく女性や子どもが一人で外出できる環境であることなどから、住みやすい国とされています。

日本で働きたい理由③:日本の文化

パソコン、スマートフォンの普及により、日本の漫画、アニメ、音楽、食文化などが中国でも拡散されました。日本文化のファンも多く、日本へのあこがれから日本で働きたいと考える中国人が多いようです。

日本文化へあこがれて日本へ渡航する中国人の多くは、日本語能力を活かした仕事に就きたいと考えています。通訳や外食産業などのサービス業もその一つです。

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中国人採用のメリット

外国人労働者採用のメリットはたくさんありますが、では、中国人材を採用するメリットはどんな点でしょうか。

若い労働力を得ることができる

中国は現在の30代、20代後半の人口比率がまだまだ高く、格差も激しことから、よりよい職を求めている人材に溢れています。少子高齢化により若い人材の獲得に悩む日本企業にとっては、非常に魅力的な市場です。

優秀な人材に出会うことができる

中国の就職事情でも触れたように、中国国内では熾烈な就活競争、受験競争が起きているため、ポテンシャルの高い人材も多くいます。しかし、中国企業が即戦力を求める傾向にあるため、ポテンシャルが高くあっても希望の職に就けない者もいるのです。よりよい待遇を求めて日本で働くことを希望する、そのような人材と出会える可能性も高いです。

中国企業や中国人顧客とのやり取り、取引に強くなる

中国企業や、中国の工場との取引が増加している昨今、日本と中国双方の言語を用いてブリッジとなってもらうことができます。接客においても同様で、多くの中国人観光客を迎える観光業界、飲食店などでは通訳として活躍してもらうことができます。言語だけでなく、文化や習慣の違いに精通していることは、接客において大変重要でしょう。

中国人を採用する方法

では、中国人を採用したい場合はどのような方法があるでしょうか。

人材紹介サービスを利用する

多くは、中国人の人材紹介サービスを利用しています。

現在は新型コロナウイルスの影響で現地からの採用は厳しくなっていますが、往来が再開されれば、現地の優秀な人材を紹介してもらうことができるでしょう。

また、国内にも多くの中国人が在留していますので、転職を希望する人材や留学生を紹介してもらうことができるでしょう。在留資格や採用までの手続き、日本文化教育・研修についても相談できる紹介会社であれば、初めて外国人採用をする場合でも安心です。

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中国人が閲覧する媒体に求人広告を掲載

中国人向けの中国語メディアに求人広告を掲載する方法もあります。掲載料だけなので、コストを抑えることができるでしょう。しかし、紹介会社を通していないので、条件とマッチした人材に出会えない可能性もあります。また、採用までの手続きなどを自社ですべて行う必要があるため、初めての採用の場合はおすすめしません。

自社ホームページなどで直接採用をかける

一番コストがかからない方法です。ただし、全ての手続きを自社で執り行うため、不慣れな場合はおすすめしません。すでに採用経験があったり、外国籍社員がフォローに入れる体制だとスムーズに進めることができるでしょう。

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中国人の仕事観と注意点

注意点として、中国人の仕事観を理解しておくことをおすすめします。どのように日本と違うのか知ることで、トラブルを回避することができるでしょう。

仕事は結果主義

中国人は仕事に対してプロセスよりも結果を重視します。中国人の仕事は粗いと言われることもありますが、多少の見た目や形が悪くとも、結果が出せるのであれば手段を問わず、きちんと終わらせて結果(成果品)を出すことが重要だと考えています。

また、大事な部分をきちんと押さえ、重要でない部分は緩める、効率を重視する考え方です。効率的な仕事の進め方は、見習うべき点が多くあります。

仕事は個人で進める

チームで仕事をする日本に対して、中国をはじめとする海外では仕事内容や権限が個人に設定されているため、個人で仕事を進めます。そのため、一度任された仕事は自分の領域と考え、「報・連・相」を行いながら進行する文化がありません。

まずは日本のチームで進める仕事方法やその具体的な理由を説明したうえで、報告のタイミングをこちらで設定・用意してあげるようなフォローが必要でしょう。説明をせずに何回も進捗を確認すると「自分には信用がないのではないか」と不安に思ったり、「自分の仕事に口出しをされている」とトラブルになってしまうことがあります。

プライベート優先

海外の国の多くがそうであるように、中国人もプライベートを大切にします。また、家族を大切にしているので、一緒に過ごす時間をきちんと確保します。先述の通り、効率を重視しますので、提示までに仕事を終わらせて帰宅することを好みます。

キャリアアップと、そのためのスキル習得ができる環境を好む

会社はスキルアップ・キャリアアップの場であると考えています。昇級志向が強く、どんなキャリアパスが描けるかを考えています。そのために自己成長が見込める職場かどうかが就職の条件になります。

この仕事ではどんなスキルが身につくのか、昇級のためにはどのような能力やスキルが必要で、何をクリアしたら役職につけるのかといったことを具体的に知りたいと思っています。

中国では転職をすることでキャリアアップをしていくため、ポジティブなことであり、必要なステップと考えられています。そのため、社内でのキャリアアップが見込めないと、離職してしまう可能性があります。給与条件、昇級条件、上司との関係性などをきちんと押さええて早期離職を防ぎましょう。 

日本で働く中国人の経験談を紹介

さまざまな理由で日本へやってきて、いまも熱心に働く中国出身の皆さんに、そのリアルな経験をインタビューしました。ぜひ、採用の参考にご覧ください。

外国人労働者を採用する際に利用できる助成金

外国人雇用の採用の際にかかる経費に対して、活用できる助成金や支援があります。以下の記事に詳細をまとめていますので、自社が該当するものがないか、ぜひ確認してみてください。

▼政府主導の助成金政策

▼全国自治体主導の助成金政策