バングラデシュ人採用のポイントは?特徴・注意点をご紹介!

日本で働くバングラデシュ人
執筆者:

外国人採用サポネット編集部

IT大国として今注目を浴びているバングラデシュ。IT業界で外国人材の採用を検討している企業なら、一度はぜひ検討することをおすすめします。
その理由について、今回は解説していきましょう。

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バングラデシュとは?基本データ

バングラデシュと聞いて、地図の正確な位置を把握できる人は多くはないのはないでしょうか。そんなバングラデシュですが、親日で、日本とは意外と深い関係があります。解説していきましょう。

バングラデシュの場所・人口

バングラデシュの地図

バングラデシュはインドとミャンマーに国境を接する共和制国家で、イギリス連邦に加盟しています。アジア最後の新興国と言われていて、国土は日本の4割程度、約1億6000万人が暮らす世界一の人口過密国です。首都のダッカは常に人だらけで、常に通勤ラッシュのような賑わい。未だに人口は増加傾向にあり、日本と真逆の若い人材が豊富な国です。

公用語はベンガル語ですが、イギリス統治の時代があったため英語も堪能です。

バングラデシュは穏健派ムスリム国

国民の90%以上がイスラム教徒で、バングラデシュの国教はムスリムです。そのため、ムスリムの教えに従って普段お酒は飲まず、豚肉は食べません。1日5回、神様にお祈りをし、金曜はモスクへいきます。女性はビジャブやブルカといった伝統的な服装が推奨され、ラマダン(断食月)は断水・断食して過ごします。

中東などの戒律の厳しいムスリム国に比べて戒律の厳しさは人それぞれで、穏健派ムスリムとされています。

実は隠れた「IT大国」で優秀な人材が豊富なバングラデシュ

バングラデシュには約4500社のIT企業があります。新型コロナウイルスの流行にも関わらず、ここ数年は毎年8%前後のGDP成長率を遂げています。IT分野は免税措置や優遇措置などが他分野に比べても充実。IT関連の試験導入や教育費が国家予算に組み込まれており、政府がIT人材教育・ITインフラに対して積極的に投資しています。

人口の年齢中央値は27歳と若者が豊富で、その若い世代にITは大変な人気です。大学の情報工学科への志望者で溢れており、年間1万5千人~3万人の若者が、IT関連学科を卒業していくため、多くのIT人材がバングラデシュにいます。

マイナビが独自も日本人(新卒)のITスキルとバングラデシュ人のITスキルのチェックを実施した結果、日本人の平均点は36点、バングラデシュ人(新卒)は85点、バングラデシュ人(就労経験3年以上)99点という結果も出ています。

国を挙げて積極的に支援をおこなっているため、人材の質も非常に高くなっていおり、採用にとてもおすすめです。

※マイナビ独自のスキル診断テスト/2019年(日本人新卒受験数:約500名)

バングラデシュ人の性格・特徴

フレンドリーで、懐に飛び込んでいく国民性

初対面であっても非常にフレンドリーで、人との距離感が近いのが特徴です。知らない人に話しかけることや、友人になることに、全くためらいがありません。道端で知らない人に道を聞くと、周辺にいる関係ない人たちまで立ち止まって一緒に助けようしてくれます。

日本人の場合、最初はこのフレンドリーすぎる距離感に疲れてしまうかもしれません。でも、あなたが困った時、彼らは何の躊躇いもなくあなたを助け、力になってくれるでしょう。仕事上においても同じです。

また、話すことが大好きなので、日本語でのコミュニケーション力を上げていくスピードも、比較的早いでしょう。日本で働くバングラデシュ人は、職場での人間関係も非常に良好なパターンが多いようです。

長期的視野より短期間視野で考える傾向が強い

経済は伸びていますが、中所得層であっても将来に向けて十分な貯蓄がある家庭は少ないようです。また、国の状況は天候・治安・政治・道路事情等に日々多大な影響を受けており、明日、来週、一か月後にどうなっているか予想が立てられません。雨季になると大洪水で道路が通行止め、野党がデモを起こせば交通手段はストップ、といった風に長期計画を立てて実行してもご破算になってしまうことが日常茶飯事なのです。

このような環境にあるせいか、長期的視野で物事を考えるのがあまり得意ではありません。その代わり、目の前の課題や、急に発生したトラブル、期限が差し迫ったタスクなどを瞬発力と突破力を発揮して乗り越えるのは得意です。

ハングリー精神が強い

経済成長が進み、中流所得層が増えたことで、教育に掛ける家庭の支出も増加傾向にあります。家族の期待を背負い、多くの若者が大学進学を目指すようになりました。

低所得者から中間富裕層までほとんどの学生は、小学校卒業と同時に塾通いや家庭教師をつけての勉強を開始します。バングラデシュでトップのダッカ大学のコンピュータサイエンス学部(プログラミング学科)は60人の店員に対して8万人の受験者が集まる、合格率0.07%の狭き門です。

そんな過酷な受験戦争を潜り抜けて大学へ入学する学生たちは、ハングリー精神が強く、非常に勉強熱心です。

バングラデシュは親日国

バングラデシュに世界で最も多くの援助を行っている国が、日本です。バングラデシュがパキスタンから独立した直後から、日本はODAで橋や道路、農業、教育、ITなど様々な分野やインフラで多くの支援をしてきました。その歴史は50年近くに渡ります。

そのような経緯から、バングラデシュ人の多くは、日本人に対して一定以上のリスペクトを持っているのです。

 

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バングラデシュ人が日本で働きたい3つの理由

バングラデシュ人が日本で働きたい理由は大きくわけて以下の3つに集約されるでしょう。


<バングラデシュ人が日本で働きたい理由>

① 先進国日本で得られる給与額
② IT大国の日本で働くことで、スキルやキャリアが高まる
③ 親日国で日本への憧れを持っている

一番大きな動機は①です。経済力は彼らにとって非常に強い動機です。

バングラデシュ経済が伸びているとはいえ、未だに通貨価値は7~8倍の違いがあり、ホワイトカラーの一般的な初任給は2~3万円です。日本人の大卒初任給と比較すればその差は歴然です。

また、バングラデシュではIT産業が伸びていますが、日本のような最先端領域でITエンジニアとして働ける人はほんの一握りです。エンジニアとしての技術を学び地、自分の経験を伸ばして市場価値を上げたいと望むキャリア志向の強いエンジニアたちは日本で働きたいと考えています。

③については先述の通り、非常に親日で日本への馴染みがあるからです。

バングラデシュ人を採用するメリットとは

先述の通り、親日で日本との親和性が高いことから職場でうまくやっていけるという点はもちろん、そのほかにもメリットがあるので、ご紹介します。

ブルーオーシャンなので、優秀な人材を獲得できるチャンスがある

昨今、USドル換算で欧米などと比べると日本企業における給与待遇は低いのが現状です。日本企業が、世界有数のIT企業に勤めるエリート人材を採用することは難しいと言えます。

バングラデシュの人材は非常に優秀ですが、これから市場価値が高まっていくところなので、現在の日本の給与水準でも優秀な人材を獲得できるチャンスがあるのです。

語学力が高く、日本語習得も比較的早いとされる

英語については、多くの大学生がビジネスレベルで会話することが可能です。そのため、採用後は、海外案件での活躍が期待できます。また、英語が堪能な社員がれば、彼らと英語でコミュニケーションをとることもできます。


<バングラデシュの英語能力>

TOEIC平均点:895点 世界1位(2013年)
TOEFL平均点:87点 アジア圏7位(2017年)
※出典:国際ビジネスコミュニケ―ション協会EST「 Test and Score Data Summary 」
 

このように語学習得が得意な人が多く、親日で日本の文化になじみがあることも手伝って、日本語の習得に関しても比較的早いと言われています。

バングラデシュ人採用にあたっての注意点

文化的背景による習慣やマナー違いを考慮する

先述の通り、バングラデシュ人はイスラム教徒です。宗教上、飲食できないものや、1日に数回のお祈りの時間があります。バングラデシュ人はムスリム穏健派であり、適応力が高いため、自然と日本文化にアジャストしていきます。ですから神経質になる必要はありませんが、許容するという姿勢は大切でしょう。

転職文化。離職を防ぐためにもキャリアパスや教育内容を明示

世界の多くの国と同様、終身雇用制度になじみがありません。ハングリー精神も高いため、慣れたころに放って置いてしまうと、より待遇の良い職場、もっと高いスキルを学べる職場を探して転職してしまうこともあります。今後どのようにキャリアアップできるのか、どんな経験、教育が受けられるのかをきちんと明示しましょう。

このようなキャリアパスについても、日本の察しの文化は当然ありませんので、説明をしないとわからないことも、念頭においておきましょう。

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特徴①:バングラデシュ上位校出身の優秀な人材の中から企業のニーズにマッチした人材をご紹介。
特徴②:世界的な大手IT企業も導入しているITスキルチェックを通過した、ハイスキル人材をご紹介。
特徴③:入社までに現地でN3相当まで教育。ビジネス文化・マナー教育も同時に行います。
特徴④:入社後も継続的にマンツーマン日本語オンラインレッスンを実施。
特徴⑤:内定者・配属部署双方への研修サービスを実施、サポートします。

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