【2021年4月26日時点】新型コロナウイルス最新現地情報
2021年4月の海外の新型コロナウイルス情報をお届けします。
日本では新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、三度目の緊急事態宣言が発令されました。
ワクチンについても、高齢者の接種が越年しそうと言われており、日本国内の終息についても、まだ先が見えない状況です。
世界では今月になってインドの感染拡大が注目されています。
目次
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世界の状況
世界では2021年4月18日時点で、直近1週間の新規感染者数は520万人以上、8週連続で増加傾向が続いています。ヨーロッパ地域では比較的落ち着いていますが、インドでの増加が大きく、次いで地中海域の増加率が高くなっています。
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は以下の通りです。
- インド(新規感染者数1,429,303人、64%増加)
- アメリカ合衆国(新規感染者数477,778人、2%増加)
- ブラジル(新規感染者数459,281人、1%減少)
- トルコ(新規感染者数414,312人、17%増加)
- フランス(新規感染者数233,275人、12%減少)
インドの感染者数は過去最多を更新し続けており、外出禁止措置や外出規制などを強化しています。各地の病院では病床と医療用酸素の不足が深刻化し、治療が受けられない人も出ています。
参考:厚生労働省検疫所FORTH|新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告
【フィリピン】過去最大の感染者数4月15日を境に少し減少。マニラ首都圏中心に厳格な活動制限を実施中
フィリピンでは、マニラ首都圏をはじめとして新型コロナウイルスの新規感染拡大が続いているため、同地域を中心に厳格な経済・移動制限措置を実施しています。
マニラ首都圏とブラカン州、カビテ州、ラグナ州、リサール州は4月12日から4月30日まで、コミュニティー隔離措置(注)として2番目に厳格なMECQ(修正を加えた、強化されたコミュニティー隔離措置)を運用しています。
外国人の入国受入れ停止についても延長措置となり、4月30日まで延長となりました。
【インドネシア】断食月および断食明け大祭後の移動規制期間を拡大
インドネシア政府は、4月21日、断食月(ラマダン)、および断食明け大祭(レバラン)後の移動規制の発表をしました。同発表によると、新型コロナウイルスのインドネシア国内での感染防止のため、以下の期間において国内移動の規制が実施されます。
①4月22日~5月5日
②5月18日~5月24日
インドネシアではイスラム教の断食月(ラマダン)明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fit)」を家族や親戚とともに祝うため、ラマダン明けが近づくと一斉に大移動が始まるためです。
【ベトナム】空港の混雑回避に「事前の健康申告を」
ベトナムでは4月30日の南部解放記念日と、5月1日のメーデーに伴う4連休が間近に迫る中、交通運輸省傘下のベトナム航空局は、空港の保安検査の混雑を回避するため、乗客に健康申告をはじめとする手続きを事前に完了しておくよう呼び掛けています。
ホーチミン市タンソンニャット国際空港では、4月14日から19日までの期間に保安検査場の通過人数が処理能力を大きく上回り、激しい混雑が発生していました。